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女性に便秘が多いのは

女性は初潮を迎えてから便秘がちになる人が圧倒的に多い。
なぜ定期的に月経周期がくるようになってから便秘がちになる人が多いのか。
私の考えを記すとともに、あ悩みの方はよく考えてみてほしいと願います。
単に便秘薬に頼るのではなく、
月経による消耗からの回復と栄養素の補給が必要不可欠であることが
ご理解いただけるのではないでしょうか。
月経活動は妊娠・出産の間を除いて健康であれば
閉経まで滞りなく続きます。
その過程は
・卵子成熟 卵子を成熟分化
・排卵 卵巣から卵子が放出され採卵管がキャッチ 卵管は蠕動運動をして卵子(受精卵)を運ぶ
・子宮内膜肥厚(黄体形成) 子宮内膜が成長分化 受精卵を迎える形態へ
・月経 出血で子宮内をお掃除しリセットする
となります。
月経活動にはたくさんのエネルギーと血液を必要とする。
その際の細胞形成・成長分化には、たくさんの栄養素を必要とする。
エネルギーも物質も、たくさん必要であることがわかる。
月経をつかさどるホルモンとその構造的特徴を次に記します
・性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH 視床下部)
 ペプチドホルモン 数個のアミノ酸からなる
・性腺刺激ホルモン(黄体化ホルモンLH 卵胞刺激ホルモンFSH 脳下垂体)
 糖タンパク二量体ホルモン
 LHはαサブユニットで92のアミノ酸・βサブユニットで121のアミノ酸からなる
 LHに含まれる糖はフルクトース・マンノース・ガラクトース・ガラクトサミン・グルコサミン・シアル酸(九単糖)
 FSHはαサブユニットはLHと同じ92のアミノ酸・βサブユニットで118のアミノ酸からなる
 FSHに含まれる糖はLHと同じ種類 
・卵胞ホルモン
 ステロイドホルモン(コレステロールより合成)
・黄体ホルモン
 ステロイドホルモン(コレステロールより合成)
このようにホルモンもその合成にエネルギーや栄養素がたくさん必要であることがわかる。
つまり、
月経活動がたいへんにエネルギーと栄養素を消耗するため、
肉体に十分な余力がない人や、
食生活による補給が十分でない人、
エネルギーや栄養補給以上に、肉体的・精神的に消耗が多い人は、
月経活動以外の生命活動にしわよせがでてきます。
その一つが「便秘」なのです。
そもそも「便秘」の大半は、
腸の細胞の新陳代謝が悪化して、
粘膜の寿命がきた細胞がはがれおちない状態だと私は考えています。
うんちとして捨てずに、
生命活動に使える栄養素をリサイクルしているために
便秘になっているのです。
リサイクルの仕組みは
タンパク分解機構であり
細胞内自己消化によるものが多いのではないかと考えています。
便秘薬で出せばよいのはない。
無理が多い生き方を変え、
必要な栄養素を補給し、
エネルギーを生み出すために必要なものを摂取することが重要です。
漢方薬であれば「血」「陰」を補う処方。
滋養強壮剤であればエネルギー効率を高めるもの。
保健食品(サプリ)では、
核酸関連物質や糖タンパク、などのタンパク合成や遺伝子の転写に必要なものや、
必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸、色素などの
新陳代謝によいものをバランスよく補給できるもの。
女性からの便秘相談で作られた僕のイメージです。
初潮を迎えてから便秘になる人は
2~3日に1回ぐらいの便通が多いようです。
悪化すると1週間でない事も。
月経痛や肩こり、お腹のはり、頭痛、めまい、貧血、
などの症状が基礎的にある人が多いです。
痛み止めを用いて対応する事も根本治療にはなりません。
便秘の改善を漢方薬や栄養療法によってしっかりと行う事は、
婦人科系や痛みの治療にもなるという原因療法であるところが、
僕はとても理にかなっていて素敵だと思っています。

田辺 豪
大和漢方センター田辺薬局の代表・薬剤師
私が営む薬局は「健康相談薬局」というスタイルが特徴です。
個々の疾病や症状に応じてご提案します。
お客様に対して専属の相談担当者が、ご提案とアフターケアを担当します。
初回の、ご相談から、漢方薬や保健薬、健康食品の選定及び販売、養生法の指導、等の提案及び販売に要する時間は60〜90分を目安としています。2回目以降は30分を目安としています。
漢方と中医学の考え方をもとにした治療観や健康観をもって提案します。
人間にもともと備わる「自然治癒力」を最大限に引き出せるような方法を考えて提案します。
日本国内で製造している漢方薬を取り揃えています。
日本製の独創的な保健薬と健康食品を厳選して取り揃えています。
オーガニックで自然派な保健薬、健康食品を取り揃えています。
希少生薬を活用することがあります。
動物生薬を活用する事があります。
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