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感染症の恐い話 〜その2〜

感染症がもとで発病する病気は色々ある。
今回はIgA腎症という病気の話をします。
IgAというのは免疫グロブリンという免疫抗体で、
感染症の原因菌をやっつける為に体の中で作られる武器のようなものです。
IgA腎症は抗原である細菌と、抗体であるIgAがくっ付いたものが、
腎臓内の毛細血管の集合体である糸球体という所でつまってしまい腎臓の
血管に負担がかかり毛細血管に穴があいてしまい、本来腎臓から出る事の
ないタンパク質などの栄養素が、腎臓からオシッコに流れ出てしまうという
病気です。
10〜30代に多く、男女とも発病する可能性はあるも男性に多い病気です。
原因菌を特定する事はできず、しょっちゅう風邪をひいているような感染症に
なりやすい人は要注意なのです。
これといった治療法はなく、体を休め食事に注意して組織が修復するのを
待つ以外に積極的な方法がない病気です。
実際は検査でこのような病名が診断されてもそれを治療する方法は無い、
という事の方が多いものです。
例え薬が処方されたとしても、それ自体で治せるような薬は非常に少なく
症状を軽減しているうちに、体に備わっている回復力によって治るのに期
待しているのです。
本来、私達には回復力というものが備わっておりますので、その力が最も
信頼できる薬である事は間違いありません。
その力を高めるお薬というものが、自然医学のなかではあります。
組織の修復や腎機能を高める事が必要です。
それだけではなく、できる事なら感染症にかかりにくい抵抗力あふれる体
を作り保っていただきたいと思います。
私達の体は細菌と共存共生しております。その細菌に侵略されにくい体を
つくる事は漢方を含む自然医学である程度は可能だと思います。
今朝、昨年秋頃より煎じ薬を服用中のお客様が、毎年冬になると2〜3回
は風邪をひいているのに、今年家族はみな風邪をひいていても私は風邪
ひいていないんですよ、とおっしゃっていただきました。
漢方薬を飲むようになってからご主人様がおっしゃていたとのこと。
とてもうれしいお言葉でした。
これも毎日根気よくお続けいただいた成果と思います。
マクロファージがどうたらとか、顆粒球だリンパ球だ、Th1だTh2だという前
に、もっと基本的に体調が良くあるべきではないでしょうか。
体調が整えば、自然と免疫力が増します。
そのようにお考えいただけると幸いです。

田辺 豪
大和漢方センター田辺薬局の代表・薬剤師
私が営む薬局は「健康相談薬局」というスタイルが特徴です。
個々の疾病や症状に応じてご提案します。
お客様に対して専属の相談担当者が、ご提案とアフターケアを担当します。
初回の、ご相談から、漢方薬や保健薬、健康食品の選定及び販売、養生法の指導、等の提案及び販売に要する時間は60〜90分を目安としています。2回目以降は30分を目安としています。
漢方と中医学の考え方をもとにした治療観や健康観をもって提案します。
人間にもともと備わる「自然治癒力」を最大限に引き出せるような方法を考えて提案します。
日本国内で製造している漢方薬を取り揃えています。
日本製の独創的な保健薬と健康食品を厳選して取り揃えています。
オーガニックで自然派な保健薬、健康食品を取り揃えています。
希少生薬を活用することがあります。
動物生薬を活用する事があります。
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