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漢方薬の奥深さ

子宝に恵まれるきっかけは正攻法だけではないことが多い。
漢方でいう子宝のための正攻法とは、
血を養う事や精を養うこと、
古血を浄化すること、
というのが一般的だと思う。
温める力を補う事もまた正攻法ではあるが、
上記のような血や精を増すことをしつつ温めるのが正攻法だと思う。
しかしこの頃僕が実際に妊娠する方々と接し感じるのは、
直接的に血や精を増す漢方方剤が必ずしもベストな治療薬ではないかもしれない、
という事。
机上の理論では、
「肝」は血を蔵し胞宮を養うものであり、
「腎」は先天の精であり、子孫繁栄の力の源である。
「脾」は後天の精であり、気や血を飲食するものから生み出す。
「肺」は天空の気を取り込む。
五臓を全て養えば子宝に恵まれるのかというと、
なかなかそう上手くは運ばない。
周期に対応しての療法も、
薬の力だけでは思うようにいかない。
きっと人工授精や体外受精などの現代的な医療も、
理論的はすぐに子宝に恵まれそうなものだけれど、
実際には成功率はなかなか高くならない。
治療の対象であるその人のお体が、
どのような状態なのかをジックリと観察し
最適な処方を選ぶという事がいかに大切かを思い知らされる。
甘艸乾姜茯苓白朮湯は、
腰以下がとにかく冷えて重く、腰痛や膝痛、坐骨神経痛などがあり、お小水が近い人によい処方ですが、冷え性や痛み以外に、配合生薬の妙から鼻炎にも応用している。
そして上記のような症状があれば、
高温期がしっかりと続かないような温める力「陽気」が充実していない女性にとっては、
妊娠しやすくなるという事もあり、
実際にそのような機会に僕は何度も遭遇しています。
鼻炎やお肌、便秘の治療で子宝に恵まれる場合がよくある。
子宝の治療で鼻炎や神経痛が緩和したり、お肌がきれいになる場合もある。
どちらも良い意味での想定外ではあるが、
それを先読みできる力やイメージできる眼力をもっていたいと常々考えている。
それは処方を運用するもののセンスなのではないかと思います。
先人が考案した数々の処方・薬味の配合の奥深さにはただただ驚かされるばかりである。
Marbo氏の感性をあなたも感じてください。
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田辺 豪
大和漢方センター田辺薬局の代表・薬剤師
私が営む薬局は「健康相談薬局」というスタイルが特徴です。
個々の疾病や症状に応じてご提案します。
お客様に対して専属の相談担当者が、ご提案とアフターケアを担当します。
初回の、ご相談から、漢方薬や保健薬、健康食品の選定及び販売、養生法の指導、等の提案及び販売に要する時間は60〜90分を目安としています。2回目以降は30分を目安としています。
漢方と中医学の考え方をもとにした治療観や健康観をもって提案します。
人間にもともと備わる「自然治癒力」を最大限に引き出せるような方法を考えて提案します。
日本国内で製造している漢方薬を取り揃えています。
日本製の独創的な保健薬と健康食品を厳選して取り揃えています。
オーガニックで自然派な保健薬、健康食品を取り揃えています。
希少生薬を活用することがあります。
動物生薬を活用する事があります。
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