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男性ホルモン剤の是非

男性ホルモン剤は有効か?
僕は有効だと思います。
内服薬(飲み薬)も外用薬(軟膏剤)もあります。
早漏対策の軟膏には局所麻酔剤が配合されているお薬もあります。
男性ホルモン剤は
第一類医薬品となりますので
現行の法律では通信販売はできませんのであしからず。
なぜ有効なのか。
性ホルモンとは「ステロイドホルモン」の一種です。
コレステロールから体内で成合成されるホルモンです。
ステロイドホルモンの成合成の順路は、
コレステロールからまず
副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)が作られます。
副腎皮質ホルモンは、
抗ストレスホルモンとの異名を持ち、
心身を奮い立たせ頑張る際に消費されるホルモンです。
男性ホルモンは、
副腎皮質ホルモンを合成した後に作られるものなので、
頑張って生きることで大量の副腎皮質ホルモンを消費してしまうと、
男性ホルモンが足りなくなってしまいます。
男性更年期障害やうつ病などの発症プロセスと似ています。
男性ホルモンが足りなくなってしまった状態が続けば、
精力も足りないままです。
筋力も低下します。
そこで男性ホルモンを補うのは
切実にお悩みであれば
一時の治療としてはよいでしょう。
本質的にはその人の心身に
体力以上に忙しい状況と負担があるために、
副腎皮質ホルモンの消費が多くなってしまったのだと考えられます。
また、
生活習慣の改善や体を鍛えることを疎かにしてきた影響
(そうせざるを得なかった人もいます)で、
ホルモンや神経物質の産生能力が低かったり、
細胞が生み出すエネルギー産生能力が低かったり、
という事も原因として考えられます。
このように男性ホルモンの消耗や不足があったり、
エネルギー産生能力が低かったりする場合は、
体力以上に負担がかかり続けると、
遅かれ早かれ肉体や精神の限界を超えてしまい、
様々な病気へと発展する可能性とリスクが飛躍的に高くなるということです。
体に負担が多くかかる状況を何も変えないで、
男性ホルモン剤だけを使い続けるのは
絶対にお勧めできません。
体の総合的な状態に見合わない量のホルモンを補うような治療をし続けると、
それこそ副作用が発現するリスクも高くなるからです。
そこで私は、
食生活や運動を含む生活スタイルの見直しに重点をおいて、
なおかつ漢方薬やサプリメントを可能な限り利用して、
体力の底上げをすることを中心に治療のご提案をしています。
男性ホルモンを補っていてもです。
スポーツファーマシストの立場としての補足。
男性ホルモン剤は筋肉増強剤ですのでドーピング禁止薬物です!
市販薬の中でも男性ホルモンが配合されている薬が色々ありますので、
ドーピング検査を受けるような立場にあるアスリートは絶対に使用しないようにして下さい。

田辺 豪
大和漢方センター田辺薬局の代表・薬剤師
私が営む薬局は「健康相談薬局」というスタイルが特徴です。
個々の疾病や症状に応じてご提案します。
お客様に対して専属の相談担当者が、ご提案とアフターケアを担当します。
初回の、ご相談から、漢方薬や保健薬、健康食品の選定及び販売、養生法の指導、等の提案及び販売に要する時間は60〜90分を目安としています。2回目以降は30分を目安としています。
漢方と中医学の考え方をもとにした治療観や健康観をもって提案します。
人間にもともと備わる「自然治癒力」を最大限に引き出せるような方法を考えて提案します。
日本国内で製造している漢方薬を取り揃えています。
日本製の独創的な保健薬と健康食品を厳選して取り揃えています。
オーガニックで自然派な保健薬、健康食品を取り揃えています。
希少生薬を活用することがあります。
動物生薬を活用する事があります。
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